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構造物の点検
構造物の点検には、日常点検・定期点検・臨時点検などがあり、構造物の安全性を確保し、老朽化による事故を未然に防ぐ目的で行われています。
- 【点検の種類】
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- 日常点検:円滑な交通を維持し、構造物の損傷や劣化を早期に発見する目的で行われます。
- 定期点検:中長期的な点検計画に基づき、構造物の状態や健全性を把握する目的で行われます。
- 臨時点検:台風や地震などの災害発生時や、他の道路で重大な問題が発生した場合に実施されます。
- 【点検の方法】
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- 目視や双眼鏡による近接目視点検
- 打音検査
- 高所作業車や橋梁点検車による点検
- 【点検の対象】
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- 道路、橋梁、ボックスカルバート、トンネルなど
- 治山施設
- プレストレストコンクリート(PC)構造物
- 海岸保全施設
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調査・診断
構造物の調査・診断とは、既存の構造物の健全性を評価し、劣化の原因や補修計画を検討することを指します。
- 【調査・診断の方法】
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- 外観目視法:ひび割れやはく離、錆汁、白華などの劣化兆候を確認する。
- 打音法:テストハンマーで浮きや空洞の有無を調べる。
- 反発硬度法:シュミットハンマーで表面強度を測定する。
- 超音波法:ひび割れを挟んだ弾性波の伝播時間を測定して深さを測定する。
- コア採取:コンクリートの内部状況や物性を調べる。
- 非破壊検査機:(電磁誘導法、電磁波レーダ法、X線透過撮影など)鉄筋や埋設管の位置や腐食状況を調べる。
- 赤外線サーモグラフィ:浮きやはく離部と健全部の温度差を測定する。
- はつり調査:コンクリートの一部を削り、鉄筋の配筋状況や腐食状況を直接観察する。
- 【調査・診断の目的】
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- 劣化の原因を特定する
- 劣化の進行を予測する
- 補修の要否や最適な補修方法を評価する
- 診断結果に基づき補修計画を立案する
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補修設計
調査・診断した結果をもとに、劣化や損傷を修復・補強するための工法を検討し、設計図を作成します。
補修・補強設計では、安全性や経済性、施工性、周辺環境との関連性などを考慮します。
- 【補修設計の主な手順】
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- 構造物の置かれている環境や条件、求められる性能などを把握する。
- 劣化要因や劣化機構を推定し、劣化を予測する。
- 性能を評価し、対策が必要かどうかを判断する。
- 対策工法を決定し、設計図を作成する。
- 施工計画を立案する。
- 【補修設計の目的】
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- 構造物の機能や安全性を回復・向上させる。
- 安全で円滑な交通の確保、沿道や第三者への被害の防止を図る。
- 【補修の工法の例】
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- ひび割れ補修工法
- 断面修復工法(左官工法、モルタル注入工法、コンクリート充てん工法、吹付け工法など)
- 部分打替え工法
- 表面被覆工法
- 防錆処理工法
- 防水工法
- 再アルカリ化工法